山形は寒暖差が激しく、日中はとても暑くなりますが、夜は肌寒さを感じるくらいに冷え込みます。
この気温差が果肉をしっかりさせ、その実に糖をぐっと蓄えます。
葉摘みを一切しない、樹上完熟の中玉生産を徹底しており、
美味しくなる限界ギリギリまで木に実らせておき、収穫は熟すのが早い枝先からもぎます。
口いっぱいに広がる甘味と香り、ジューシーでなめらかな食感はまさに絶品です。
4月
剪定
充実した花芽がついた枝を残し日当たりや風通しを考えながら余分な枝を切り落とします。
摘蕾
花が咲く前に実が生るつぼみを落とします。開花前につぼみの数を制限しておくことで開花後の生育スピードが変わります。充実した実を作るためにこの作業はかかせません。
定植
厳選した桃を安定供給できるよう毎年この時期に定植作業を行い園地を拡大しています。
5月
摘花
摘蕾の補助作業にあたる作業です。実を成らせる場所が込み合っていないか確認しながら花を一つ一つ落としていきます。
摘果
小さな小玉ですが実が大きくなった時に桃同士が擦れたり、枝にぶつかる可能性がある箇所の摘果を行い整理します。
7月
仕上げ摘果
桃が大きくなった頃、他の桃に比べ極端に小さい実や形の悪い実、病害虫の被害にあった実を落とし収穫する桃をこの作業で厳選します。
袋掛け
収穫時期の早い品種から順に掛け始めます。強い日光や害虫、病気の原因となる菌を含んだ雨水の侵入を防ぐ桃を守る大切な作業です。
8月
反射シート設置
桃の色付きを良くするため反射シートを張り日光を上下からあてることで色鮮やかな紅色に仕上げます。
8月~10月
収穫
果実が熟しているか何度も確認し、1本1本食味を行い基準に 合格しなければその日の収穫は中止です。 熟した桃は圧に弱いデリケートな果物です。収穫時の手圧による傷みを少しでも 減らすため両手で抱きかかえるよう丁寧に採ります。 形・傷・色付き方など1個1個目視検品しながら品質として 間違いのないものを厳選し箱詰めしていきます。
10月
有機肥料散布
木にとって実をつけるという事は自分の体力を削ることです。 収穫後は抵抗力が弱まっているため病害虫の影響を受けやすい状態です。 土壌分析を行い土の栄養素を数値化し果樹に必要な分だけを施肥します。
10月~11月
園地整備
紅葉と同じく桃の木も季節の終わりを迎えます。 冬に向け枝の補強や、若木の雪囲い、畑の整地など 雪が降る前に終わらせなければなりません。 そして翌年の春ころにはまた一年の始まり剪定の開始です。